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初秋風景

 紅葉というにはまだ早いのですが、木々の葉に黄色が混じるようになってきました。気温が一気に下がって仙台の最高気温は17度です。二三日前までは暑い暑いといっていたのですから、この急激な変化には体ばかりでなく、頭もついていけない感じです。

 散歩で出かけた自然公園の端で、宮城野萩の枝が力なく垂れていました。小さいながら高貴な色をした花びらは、先端から枯れはじめています。広場は芋煮をするグループで賑わっていました。芋煮は、鍋に入れる材料だけでなく、秋の空と水辺が揃うことが大切な要素となります。ここは通い慣れた家からの散歩のコースです。でも今はこの広場に一緒に足を運

んだ愛犬がいないことが痛く思い出されます。ひと月程前に病死したからです。気分転換の

つもりの散歩が、曇り空と相まって一層メランコリックな気分にさせられます。

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記憶

恥ずかしいことに、人の名前とか固有名詞を思い出せなくて、スマホで検索することがありました。たまにヒントらしいものがひっかかり、思い出すことができたからです。でも最近は、時間をかけてでも薄れた記憶を手繰り寄せるようにしています。...

白鳥

夕方、水の森公園にある丸太沢という堤にいってみると、水辺にたくさんの白鳥が集まっていました。堤はサッカーコート2面ぐらいの大きさで、自然公園と住宅街に囲まれています。夜間は近くの車道からは車のライトが入るので、白鳥にとって決して好ましい環境とは言えません。それでも白鳥の飛来...

干し柿

ある方から干し柿をいただきました。丁寧に包んである薄紙を開くと、掌の半分より少し大きめの立派なものでした。弾力があって琥珀色に輝いている。「今までで一番いいできでした。」との知人のことばも頷けます。口に入れると、甘さといい、ふくよかさといい、自分がこれまで食べてきた干し柿の...

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