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光合成

 庭のハナミズキが紅葉し、半分が枯れ葉となって散ってしまいました。年ごとに繰り返される自然の営みとは言え、葉の一枚一枚に創造者の知恵が隠されているのだと思わされます。というのも二酸化炭素の影響による地球温暖化が叫ばれているからです。折しも英国のグラスゴーでは、11月1日~12日まで国連気候変動枠組み締結国際会議(COP26)が開催されるとのこと。このままでは世界の平均気温が今より二度上昇し、洪水や干ばつの多発など自然環境に壊滅的な被害を及ぼすと警告されています。そこで会議の目的は、大気中の温室効果ガスを一定に保ち、世界の平均気温を危険なレベルになるのを防ぐのだそうです。やり玉に挙げられているのが二酸化炭素です。もし、これを大気中から還元できたら環境は大きく改善できるに違いありません。そこで考えたいのは植物の働きです。工業的には誰も成功していない技術ですけれど、植物はみな大気中から二酸化炭素を取り込んで酸素を分離しています。所謂、水と太陽光を原料とした光合成です。もし人工的に光合成ができたら、植物が育たないところでも空気中の二酸化炭素を大量に軽減できるでしょう。そんなことで多くの研究者が人口光合成に取り組んでいるのですが、未だに成功したという話を聞いたことがありません。大抵の工業製品であれば、新しい製品のモデルさえあれば、それを参考にコピー用品を作り出したりします。けれども光合成に限って、植物というモデルがあってもそのシステムを真似ることができないでいます。逆に、一枚の葉っぱの中に、底知れない創造者の知恵が隠されていることを思わされるのです。これが偶然にできたとはとても信じられません。

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弱さと尊厳

いつも行く図書館の貸し出し口で、職員の大きな声がしていました。目を向けると、白髪の男性がコピー機の使い方を聞いているのです。 「いくらですか」と男性。若い職員が「10円です」と面倒くさそうに答える。するとまた「いくらですか」と聞き返す。「10円です」「え?100円」周りが少しざわついて、「あほか」という小さな声が聞こえてきました。男性は軽い認知症を患っているのかも知れません。今言われたことを理解で

ロータリーの真ん中にある桜が開花しました。私も含め団地の人はみな、毎年、その開花を楽しみにしているのです。けれどもそれは盆栽のような低木で、わざわざ花見に来るようなものではありません。せいぜい近くのコンビニや郵便局に立ち寄った人が、帰り際に一瞥して微笑むようなことで終わります。それでも桜の名を冠した団地の象徴的な存在でありますから、春から秋にかけては区域ごとに当番を決めて雑草を抜くなどの手入れ作業

自分について

自分とは何なのだろう。そんなことを考えるようになったのは中学生の頃でした。夕日に照らされたじゃり道を、ひたすら自転車のペダルを踏みながら、自分と自分でないものと分けるのはいったい何なのだろうと考えたのです。少しおかしいです。きっかけは三つ違いの兄との比較でした。同じ親から生まれたのに、自分と兄とは確かに違う。当時は僻みとか理不尽さを感じていたのでした。生まれる時間が少しずれていたらどうなったのだろ

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