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マルチステージ

  • 執筆者の写真: 秋山善久
    秋山善久
  • 2021年5月10日
  • 読了時間: 2分

 何気なく雑誌をみていたら、マルチステージという言葉に目がとまりました。芸能人とかスポーッツ選手のことではありません。尺八を吹いているからといって、これからステージに立ちたいなどという野望を持っているわけでもなく、ただ、コロナ後というワードに興味が惹かれたのでした。記事をみれば、それはコロナ禍以後の生き方として、ロンドン・ビジネススクール教授のリンダ・グラットンさんが提唱している新しい生活スタイルのことでした。それによれば、伝統的な人生というのは、三つのステージをもっているというのです。つまりフルタイムの教育期間、続いてフルタイムの仕事期間、最後にフルタイムの引退期間になると。今まで日本社会はそうであったけれど、高齢化が進んでそのような分け方はできなくなる。だから、そうした社会の枠組みでなく、いろいろなところで活躍できるマルチの生き方を身につけることが求められるというのです。

 なる程と思いました。たとえば定年ということにしても、今までの考え方では適応できないことがいっぱいあります。私自身、教団の厚生部会に長く所属していて、牧師の定年について考え、意見を述べてきました。印象が暗いとか地味と言われるのはそのためかもしれない。その小さな経験の中でも、若かったときと今では状況が大分違ってきています。コロナ禍による社会の変化は、そうしたことを一層加速させるでしょう。そんな中で、マルチの生き方というのは、明るいものを感じさせます。高齢化して杓子定規にできないということではなく、何かできるという発想が先だっているからでしょう。もちろんできなくなることを無視するというのではありません。高齢化すればする程弱いところが多く出てきます。病気もします。そうした部分を受け入れながら、新しい働きを見つけていく。それはとても楽しいことであるような気がします。

 
 
 

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