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尺八

  • 執筆者の写真: 秋山善久
    秋山善久
  • 2017年11月28日
  • 読了時間: 1分

 なくしたままになっていた尺八が本棚の後ろから見つかりました。半年以上、触れていなかったので、とても満足な音は出ないだろうと思いました。ところが手にとって諦め半分に吹いてみると、意外や意外、以前と変わらない音が響きます。所詮、自己流ですので、レベルは自ずと知れたものですが、それでも曲らしい音にはなります。

 若いときにはクラリネットを吹いていました。尺八は穴の数が5つしかないので、穴の数とそれを抑える機能性はクラリネットと決定的に違います。それでも右手の小指とか左手親指の使い方には共通のものがあります。

 俗に「首振り3年ころ8年」と言います。首振りは、吹く角度を変えることで音程を上下させる技術で、それができるまで3年かかるということです。ころとは、ころころ音回しができるようになることで、それをマスターするのに8年と言われます。

 震災の年、廃棄された瓦礫の中にあったのがこの尺八でした。息を吹き込むことで命がよみがえるような思いで吹いてきました。何度か人の前で吹いたのですが、このいのちが輝くには、まだまだ時間を要します。

 
 
 

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