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キリシタン殉教碑

  • 執筆者の写真: 秋山善久
    秋山善久
  • 2019年8月19日
  • 読了時間: 1分

先週、実家の気仙沼に里帰りしたとき、近くにキリシタンが処刑された場所を示す供養碑があることを知りました。文政八年二月に建てられたキリシタン供養碑のことは知って

いましたが、実際に処刑された場所にも供養碑があるとは知りませんでした。前者の供養碑(写真)には、塩釜竹駒両大明神と大きな文字が彫られています。図書館で調べてみると、村内に悪疫が流行したとき祈祷師に占ってもらったところ、迫害された犠牲者のたたりと言われ、その慰霊のため建立されたとありました。処刑から数十年後です。兄に聞いてみると「キリシタンのためだと疑われないため、徹底的に考え抜かれたようだ」ということです。この地方には直接に関係ない二つの神社の名称が記されているのも、そうした事情なのでしょう。そんな危険を冒しても供養碑を建てたのは、占い師の言葉を信じたことでもありますが、人々の中に罪責感が残っていたからではないかという気がします。処刑現場の供養碑は、兄に教えられて初めて知りました。そこは私が子供の頃、友達とメダカすくいに夢中になっていた所でした。自然石に刻まれた文字は、残念ながら風雪に晒されて判読することはできませんでした。

 
 
 

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