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1000/1の奇跡

2019年11月25日
読了時間: 2分

先日、危うく命拾いをしました。乗せていただいていた車が赤信号の交差点を、ブレーキをかけることもなく直進してしまったのです。運転していたのは、私の古くからの友人ではありますが、まだ高齢者ドライバーということでもありません。友人の言葉によれば、実にたまたまのあり得ないことだったそうです。後から原因を考え議論をしたのですが、助手席にいた私が懐かしさに話に花を咲かせ過ぎたということになりました。とにかく車が大きな交差点に入ったときには、左方向から車の車列が迫っていました。ほとんどぶつかると思ったのですが、友人はハンドルを大きく切り、かろうじて事故を回避することができました。タイミングとしては1000分の1秒の差で、車間はほんの数センチだったでしょう。

30年程前、同じようなことで命拾いをしました。それは慣れない東京の町を、私が運転して走っていたときのことでした。宿泊するホテルの駐車場に入ろうとして、反対車線に入ってしまいました。気がついたときには、前方から3車線の車が迫っていました。パニックになって身動きができないでいると、突然、運転席側のドアが開いて一人の見知らない男が押し入ってきたのです。そして有無を言わさずハンドルをとると右に左に運転し始めました。私は何が何だかわからない状態でした。やがて車が停車し、「ここなら大丈夫ですよ」と言ってその人は車を降り薄闇の中に消えていきました。気がつくと、目の前に泊まろうとしたホテルの駐車場がありました。考えてみると、これまで人生の危機がどれだけあったかしれません。不思議にそこから守られた。秋の夜長にしみじみとそんなことを思い返すのです。

 
 
 

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