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クラリネット

  • 2024年5月4日
  • 読了時間: 2分

 昨日は誘われて、近くの高校の吹奏楽部による定期演奏会を鑑賞してきました。大きな県民会館の席はほぼ満席で、それだけで前評判通りであることを物語っているようでした。全体が一部と二部に構成され、一部はコンサート形式、二部はマーチングと取り入れたミュージカル仕立てになっていました。演奏そのものだけでなく、全体の構成や演出も含めて本当にすばらしいものでした。

 それと比べようがないのですが、私も高校生のときには吹奏楽部に入っていました。担当した楽器はクラリネット。ハーモニカ以外楽器に触れたことがなかったので、まともに音が出るようになるまで一年以上かかったような記憶があります。やっと音が出るようになっても、突然、ピーという外れた音が出るのが常でした。楽譜を読むということもはじめての経験。楽譜通りに指を動かすというのは至難の業でした。すべて先輩から教えられたのですが、その忍耐には今思い出しても冷や汗ものです。そんなこんなでレベルが低く、せいぜいが文化祭で演奏したり、お祭りの出し物としてパレードに参加するといったものでした。それでも皆で音を作っていく楽しみというものは共有できたように思います。

 クラリネットは楽器を右手の親指で支えるので、その部分に負担がかかりタコができます。そのタコが残っていた間は、自分はクラリネット奏者だということを自覚することもあったのですが、それも消えて過去のものとなりました。それでもクラリネットの音は今でも好きで、疲れた時にモーツァルトのクラリネット協奏曲を聞いたりすると身も心も休まる気がします。けれども、また最初から練習する気にはなれないのは、仲間がいないということでしょう。それに代わって、今はときどき尺八を吹いています。クラリネットと尺八では吹き方は全く違うのですが、縦笛であるだけに似たような部分がないでもない。それに仲間がいなくていい。山の中で一人で讃美歌を吹いてみたりできます。ときどき通る人に、変人がいるという噂が立っているかも知れないのですが。

 
 
 

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