雷おやじ
- 秋山善久

- 2016年8月27日
- 読了時間: 1分
先日、図書館で調べものをしていたら、落雷のためか突然に停電になってしまいました。すぐに「ただ今、電気系統の故障により停電になっています。担当者が復旧に努めていますが、皆様には大変ご迷惑をおかけしています。」と館内アナウンスが流れました。皆黙ってそれを聞いていたのです。すると、「何で故障なんだ。すぐに直せ」と大声で叫ぶ声がしました。みると激高しているのは、紳士然としたご高齢の方でした。あわてて職員が駆けより、丁寧に説明したものの男性の怒りは治まることがありません。薄暗く静まりかえった館内に、男性の声だけが響き渡っていました。その様子を入館者たちは、半ば呆れ顔で成り行きを見守っていたのです。そのやりとりがしばらくあった後、今度は別の高齢男性が「あいつを静かにさせろ」と女性職員に迫っていました。これには私もあっけにとられてしまいました。昔から雷おやじという言葉がありましたが、近ごろの雷は所かまわず落ちてしまうようです。




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