扇風機

 暑い暑いといいながら、古い扇風機で涼をとっています。クーラーがあればそれに越したことはないのですが、電気代と設置料を考えるとそういうわけにはいきません。それに扇風機にはノスタルジックなものを感じます。もちろん、いつ買ったのか思い出せないような代物で、首を振る度にカタカタと悲しい音をたてています。風鈴の爽やかな音色とは違いますが、どこかに暗がりをイメージさせ、それはそれで涼しさを醸す効果があるように思います。今では一段下にみられる扇風機ですが、これが各家庭に入ってきたのは、50年以上昔のことでした。それまでは夏が近くなると、商店の名前が印刷してある団扇が配布されて、各家庭には様々な種類の団扇があったものです。ですから、初めて扇風機が家に入ったときの感動は記憶に残っています。くるくると回る羽見入っていると、そんな時間を逆回転させてしまう錯覚に陥ってしまいました。迂闊にも暑さで脳がやられたみたいです。

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財布を持つのを忘れたままバスに乗ってしまいました。スマホは対応していないし、Suicaも持っていない。未だに整理券によって現金払いしているアナログ人間です。どうしようと冷や汗が出てしまいました。駅近くにある施設で開催された宣教会議のため、前の晩、パソコン、マイク、スピーカーと一つ一つを確認してカバンに詰め込んだのです。出がけにいつもなら車で行くのに、駐車料金が高いからと慣れないバスにしたことが大失

夏が来たかと思うような陽気は、今朝には一転して震えるような冷気に置き換わっていました。団地のロータリーに咲いていた桜が、昨夜からの雨に打たれて葉桜になっているのを見ると、大事なものを見逃してしまったような寂しさを覚えます。あれほど盛んに飛び交っていた燕はいったいどこにいってしまったのでしょう。想像するに、巣作りでは寸暇も余裕がないはずですが。それでも時おり庭先にすずめが来て、チュンチュンとかわいら

出会いの印象は、イメージが先行していることがあります。あるとき、教団の全国大会に出席したときのことです。受付の近くに広く名前が知られた御婦人がいることに気づきました。私の知っているYさんの親でしたので、パンフレットを配っているその方に近づいて「秋山と申します。日ごろYさんにはお世話になっています」と挨拶したのでした。するとその方は、振り向きぎわに「アッ」と声を上げる共に「イメージと全然違っていたわ

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