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傾聴

  • 執筆者の写真: 秋山善久
    秋山善久
  • 2023年12月14日
  • 読了時間: 2分

 どうでもいいことを、だらだら話すことができる昔からの友人がいます。お互い趣味も興味も全く違う。住まいは互いに遠く離れているのですが、ネットの無料電話だから長くなっても気になりません。月曜の朝、「ごはんはたべたか」と電話がかかってきました。それに釣られて、つまらないことを言ったりもする。「もう年ださ。限界だよ。人の話していることがわからなくなってしまった」 すると友人に「それは年のせいなんかじゃない。昔からあなたは人の話を聞いてなかったよ」と笑われました。一瞬、カチンときたのですが、そうなのかと思い直しました。自分は今になって人の話を聞いていないことを自覚させられたのかと。

 そんなことは牧師として致命的なことです。そうであるなら、偽預言者のようなものではないか。主イエスも、度々、聞き方に注意しなさいと言われたというのに。これらの個所で指摘されているのは、聞き方のテクニックとか能力のようなものではないはず。固執しているものから出ようとしない強情さです。自分は本当のところで聴いていなかった。真剣に向き合わないで、手軽なことを考えていたのではないか。振り返ってみると、そうしたことで素通りしたり、無意味に反発していたことが累々と思い出されます。心が砕かれ、へりくだらなければならないことでした。

 
 
 

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