top of page

フランソンスピリット

  • 執筆者の写真: 秋山善久
    秋山善久
  • 2024年3月23日
  • 読了時間: 2分

 私たちの教会は日本同盟基督教団に属しています。教団の特色として積極的な開拓伝道があげられます。それは当初の働き人に対する敬意を込めて、フランソンスピリットという言葉で受け継がれています。

 1891年11月、アメリカの宣教団から15名の宣教師が日本に送られてきました。宣教団の名称はスウェーデン・アライアンス・ミッション(現TEAM)。設立者はスウェーデンからアメリカに渡ったフレデリック・フランソンでした。フランソンは、中国伝道で広く知られていたハドソン・テーラーに強い影響を受け、呼びかけに応えて中国に1000人の宣教師を送る決意をしていました。ところが、その頃、中国での外国人排斥運動が激しくなり、宣教師が入国できない事態になってしまいます。そこでせっかく集められた宣教師たちは、突然行先を変えられて日本に送られてきたのでした。中国と日本では言葉も習慣も全く違うので、今日であれば問題になりそうですが、そうしたことをあまり意に介さない。そんな大胆さというか、あるいは宣教のための情熱というのでしょうか、それも含めてフランソンスピリットなのだと思います。

 とにかく、中国の奥地伝道を考えていた15名の宣教師たちは、横浜港に降りたときから、日本の奥地はどこだと聞き回ります。その結果、伊豆諸島、北海道のアイヌ居住地、千葉県南端、飛騨地方がそれに該当するとされました。そうして日本語をほとんど話せないまま、分かれてそれぞれの地に出かけて行ったのでした。

 今週の火曜日から水曜日にかけて教団総会がありました。そこでスランソンスピリットが語られたわけではありませんが、そこから出てきている一億二千万人宣教というビジョンは昨年に続いて示されています。担当者からは都道府県の中で、同盟教団の教会がまだないのは残すところ二つの県とアピールされました。それが島根県と秋田県と言われると、思わずゾクっとしてしまいます。東北宣教区長として、私のお尻には火がつきっ放しの状態です。一方においては、東北地区では牧師がいない教会が増えてきているのに。どちらも宣教の課題ではあるのですが、フランソンスピリットで考えてみようと思います。

 
 
 

最新記事

すべて表示
体温

インフルエンザが流行っているというので、念のため体温をはかってみました。すると、数値がずいぶん低いのです。朝、昼、晩とはかり直してみたのですが、多少の変化はあっても、やはり低いことに変りがない。気になってネットで調べてみると、低体温症の部類に入るとのことです。  トカゲやヘビみたいな変温動物でもあるまいに、気温の低下に巻き込まれて、動けなくなったらどうしよう。一瞬ドキっとしました。それはないとして

 
 
 
トンボ

透き通った秋の空の下を、トンボが飛び交っているのが目にとまります。季節の移ろいを一番感じるのは、こうした虫たちの営みであるように思います。夏であれば鬼ヤンマ。子どもの頃、網を縦横に振り回しながらも、ちっとも捕れないことにイライラした記憶があります。塩辛トンボは、どこにでもいて簡単に採取できました。トンボの目の前で人差し指をグルグル回し、トンボが頭を回したところをパッと捕まえる。そして尻尾をちぎって

 
 
 
星の鎖

「見上げてごらん。夜の星を」  こんな古い歌を口ずさみながら、宇宙のことを思い巡らすことがあります。子どもの頃から、星を眺めていることが好きでした。そんな中、最近、興味をそそられているのがブラックマターです。ブラックマターとは、天文学の理論のために考え出された、仮説上の物質...

 
 
 

コメント


最新記事
アーカイブ
タグから検索
ソーシャルメディア
  • Facebook Basic Square
  • Twitter Basic Square
  • Google+ Basic Square

© 2023 by COMMUNITY CHURCH. Proudly created with Wix.com

bottom of page