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高齢者介護

  • 執筆者の写真: 秋山善久
    秋山善久
  • 2024年3月16日
  • 読了時間: 2分

 副業として、認知症を患う高齢者の介護をしています。ハローワークで紹介された小規模の高齢者施設です。週に3回の夜勤なので、常に夜昼がひっくり返ってしまう不規則さがあります。何の資格もないのに、こうした仕事を続けて来れたのは、主の導きと恵みのほかありません。パウロは、テサロニケ人への手紙の中で「自分の手で働くことを名誉としなさい」と言っているので、これが福音宣教の働きと矛盾するものではないと思っています。けれども、どうしても教会活動に影響が出てしまうことは否めません。

 それまで介護の経験というのはありませんでした。ですから実際にしてみると、そこには戸惑うことや失敗が多くあります。利用者を車椅子に移そうと思って鼠経ヘルニアになったのもそうです。腰を痛めないよう、利用者に手を添えた状態でお腹に力を入れたのですが、横隔幕が破れて腸が出てしまったのです。家に帰って、ぽっこり膨らんだお腹を見たとき、癌を疑って頭が真っ白になりました。でも、すぐにダッチョウーという言葉が思い浮かんだので、近くの専門病院に電話してみました。電話口で症状を伝えると、その場で手術の日が決められたのには驚きました。診察もしていないのにです。でも手術は日帰りで済みました。それからは腰を痛めないよう、時々筋トレをしています。東京で開かれる会議に出席するため、夜勤明けに新幹線で東京を往復し、仙台に帰ってからそのまま夜勤ということもありました。シフトに入っているので、なかなか休めないのです。でもコロナ禍以後は、安全を考えてそんな無理はしないようにしています。

 こうした施設は、社交と生活訓練の場であるのですが、ターミナルケアの役割を担っている部分があります。実際、夜勤をしていて、利用者を看取ったことが何度かあります。そんなときには、死について深く考えさせられます。病院と違うのは、生活の場に近いものがあることでしょう。いつの間にか、自分が高齢者の仲間になっていました。そのうち利用者よりも年上になるかもしれません。実際にそうなる前に辞めようと考えています。

 
 
 

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