• 秋山善久

 久しぶりに塀の中にいるSさんと面会してきました。Sさんとはある

方に紹介されて以来、十年以上の交流を続けてきました。面会室は、

新型コロナウィルス対策のため、アクリル板が完全に塞がれていまし

た。以前は、口元に空気穴が開いていたのですが、それがなくなった

ので互いの声が届きにくい感じです。それよりも大きく変わったのが

Sさんが痩せてしまったことです。聞けば、5キロぐらいは体重が減っ

たとのこと。それでも、いつものように聖書の話をすることができ感

謝でした。

Sさんは一番それを願っているのです。最初にお会いしたときには、

とてもそんな会話はできませんでした。途中で言い合いになって、刑

務官に止められたこともあります。若いときにヤーさんになったSさ

んは、親分から鉄砲玉になるよう命じられました。その結果が今に至

っています。でもそれも過去のこと。組織から完全に足を洗ったので

した。

 帰り際に、読み終わった本を預かってほしいと頼まれました。狭い

部屋に置く場所がないからです。既に200冊以上も保管を頼まれれい

て、私の方でも置く場所がなくなりかけています。でも、そんなこと

もSさんの部屋の比ではないのでしょう。




  • 秋山善久

最終更新: 6日前

教会に来ているTさんが、燕の巣立ちの様子を事細かに報告してくださいました。Tさんは、自宅の軒先に巣を作り始めたときから見守ってきたので、いよいよ巣立つことの感慨もひとしおであったと思います。その間に観察した写真が、アルバムとして成長を追って並べられていたので、みせていただきました。雛が、口をいっぱいに開けている様子が何んともかわいらしい。その口の中に、親鳥が自分の頭ごと入れて餌を与えているのも感動ものです。懸命に餌を求める雛と、必死に応えようとする親鳥。人と比べれば言葉数は限られたものでしょうが、コミュニケーション能力は人より遥かに優れたものであるに違いありません。Tさんによると、巣立った燕は、目下、家の辺りを周回しているとのこと。先に巣立った燕とか、親鳥とかに見守られながら、自然界で生きていくための知恵と力をつけていくのでしょう。陰ながら応援したい気持ちにさせられます。

  • 秋山善久

家でじっとしているのは、結構つらいものですね。窓から差す日の光は明るく、吹く風にも気持ちが誘われてしまいます。だから青い空に浮かぶ雲がゆっくり流れているのを見ていると、思わずアーとため息が出てしまいます。こんなとき、どれだけ多くの人が動くことをがまんしているのしょう。

 ダルマさんが転んだ、という遊びでは、ダルマは動かないものとすることが前提でした。だから動いたらバツが加えられる。何だか今の状況は、そんな感じになっているように思います。そのため、ちょっと動くにもビクビクしてしまう。

 でも、考えようによっては、動かないという非日常もあるのかもしれません。そこに新しい発見があるのかも。「やめよ。知れ。わたしこそ神。わたしは国々の間であがめられ、地の上であがめられる」(詩篇46:10)ここでの「やめよ」は、人の動きを止めて神の前に静まることでした。そこに困難で乗り越え難い壁を突破する道が備えられる。

コロナウィルスの神の前に問われて

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